私がWebサイトを構築するに当たって、各ページに気を使うのが、「最初の3秒」です。 来訪者が自分が目的とするサイトに来れたのかどうか?必ず判断します。
自分の目的のサイトとマッチしなかった場合、すぐにブラウザの『戻るボタン』で履歴を戻すことになるでしょう。 顧客の心を掴む以前の問題です。
はっきりと心の中で上記の問いを問い返す人はまず居ないでしょうが、無意識に頭の中で解析処理をしている と考えております。
そういった意味でよくある間違いが、流行しているFlashによる動画デザインです。 心の中で、無意識の『問いかけ』を行う来訪者の前で、意味のないフラッシュアニメーションを披露すると、すぐに他サイトへ 移っていってしまうでしょう。
インターネットの世界はとてつもなく広く、ネットサーフィンしているユーザーの脳は忙しい!と認識するべきです。 回りくどいデザインを使用すると、ユーザーには、「イライラ感」だけを与え、他のサイトへ 逃してしまいます。
『わかっちゃいるのは本人だけ』とは良く言うもので、必死に前に向かって制作に打ち込んでいると 振り返ることを忘れてしまいます。
運営者・制作者は、サイトの構成・規模がどれくらいのものか良くわかっています。 ここをクリックすると、あのページに飛ぶ。そして、次にここを読んでもらって・・・と計画を立てる と思いますが、初めての来訪者は、わかりません。
どれくらいのページがあって、どのページとどのページが つながっているかすぐには理解できないでしょう。
網のようにあっちこっちにリンクを張ることを考えるのではなく、できるだけ階層構造を守りながら、来訪者に 頭の中でサイトマップを描きながらページ移動をしてもらえるサイト設計が大切だと考えております。
ページをめくって行くうちに、頭の中の地図がグチャグチャになってしまう設計は失敗といえます。
私が会社勤めしている時代、お世話になった上司によく言われたことです。
『お客様の声をよく聴いているか? お客様は何ていっているの? お客様に言われるまま報告しなさい。』
上司としては、部下のいらぬフィルターを通さない現場の声を求めていたのだと思います。 ありのままの現状を報告する・・・こんな簡単なことですが、できないものです。
当時、私も自分のフィルターを通して、上司に報告してたと思います。 現場の『描写』というものは、簡単なようで、誰もができることではない気がします。
Web制作のご相談を受けるようになって、当時上司が私に言っていた言葉の大切さを身にしみております。 Web制作をする前に、最初に私がじっくり伺いたいことはこれ!〜『現場で飛び交う声』です。
これがないと良いWebサイトは作れません。
お客様(Webの場合は来訪者)の声がわかれば、どう誘導すればいいのか自ずと解かります。
来訪者の思うところに誘導する場合もあれば、「いや!お客様。その考え方もありますが、別の考え方もあるんですよ。」 と啓蒙する場合もあります。来訪者が、そのサイトを見ることで、新たな発見があれば、それはサイトの存在価値として 高いといえるでしょう。
現場の声を大切に、考え方、価値、情報を掲載することになります。決して、自分たちの価値観だけで、 サイトを構築してはいけないのです。(個人の趣味のサイトは、この逆で、自分の世界だけ を全面に押し出せる良さがある。)
これも営業時代、当時の上司によく言われたことです。
料金表やら、スケジュール、会社概要・・・どこにでもあるものは、簡潔に解かり易く掲載すればいい。 それよりも、我々”らしさ”を表現してくれ!といわれ続けました。我々の『声』を届かせて欲しいと。
当時のWeb制作を担当していたのですが、まだまだ『声』の届かないWebページを作っていたなあという反省と後悔が あります。意味のないへんな遠慮があったり、その価値の大切さをしっかり認識していない時代でした。
まだ、デザイン、デザイン、デザインと頭がいっぱいだったと思います。
ディスプレイと本の紙面との違いをかなり研究したのですが、本を読むのと画面上の文字を読むのとでは、 2倍くらいの速度差がでます。
言いたいことはこれ!を簡潔に記述することが求められます。 本を書くこと以上に、文章に『熱さ』があったほうがいいと考えております。
坦々といろいろな事例を出して書くことのほうがむしろ簡単です。
しかしながら、パソコンの画面は、サイズが限られ、一度に表示できる文字数も限りがあります。 画面をスクロールさせ、次々にリンクをたどり、「ぱっぱっ」と 画面を切り替えていく忙しいユーザーの目に記事を飛び込ませるには、文章にある程度、鋭さが必要と感じております。
そうでないと、伝えたいこと・・・『声』は届きにくいのです。
□ 『声』の届くホームページ
□ 体温の感じられるホームページ
・・・匠Japanでは、制作の目標のひとつとしてやっていきたいことです。
理にかなったものに、人は惹きつけられます。ただただ、熱い文章では、心を掴めません。 熱いだけで、うるさいサイトになります。
鋭さ・的確さの中に、常に「論理性」を持たせないといけません。
商用サイトの場合、これが欠如すると、うるさい『売り込み』サイトに なってしまうでしょう。
IT分野全てに言えることなのかもしれません。技術、技術といわれながらも、その技術を運用するのは 人間です。技術を応用し、新たなものをクリエイトしていくには、やはり総合的な人間力が問われる と思います。
ただ技術があればよいというものでないことを再認識して、案件に取り組みたいと思います。
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